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古書・古本の出張買取 滋賀・全適堂 の日記

生と人生

2014.02.03

生という広大なる海に 一つ浮かんだ小さな島
人生という島

ひらかれたものがむすび 生から人生へ
またひらいて 人生から生へ

人の脳が 生を人生に 焦点を合わせる
人生に焦点を固定し続けると 人生がすべてであると 錯覚する

しかし人生は 生に支えられた小さな 小さな島
山川草木 生けるものすべてを 生は満たしている

基盤は生にあり 人生になし
経験値を積んでいくのが人生 生は経験だけがある

何も残さないし 記憶にも留まらない
ただただ流れている

人生は個人であることを
生は何者でもなく 生自身であることだけを 必要とする

人生という小さな島を 産み出す広大なる海
生という海

生は死なり 死はまた生なり



写真は京大のヤギ。
ヤギはヒトが生に存していることを思い出させる縁となります。
それだけ生に沿って生きている。

いわゆる人生論とは、人生にのみ固執しているがゆえに処世術になるよりほかない。
生から分離してしまっています。

分離せずに人生を生きるには、自身が生であり、流れる生であるよりほかない。
術にも論にもならず。

そういうものを感じさせるのが芸術であったり、文化の役割でありましょう。
人生という営みから生を仄めかす。

生と人生

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